漏電

外資のタイヤメーカーさんの物流倉庫、
傾斜コンベアが動かなくなったという連絡でした。
夜も遅いのに営業所の方は何人も待機していらっしゃいました。

内容を聞くと押し釦スイッチを押したとき火花が出て
それから動かなくなってしまったということです。

現場に行ってしばらく様子を見ていると、漏電ブレーカーが
落ちることに気が付きました。
(モーターブレーカーは落ちません。)

火花の出た押し釦が原因だろうと考え、新しいのに交換
してみましたがやはり漏電ブレーカーが落ちてしまいます。

分からないので、電気制御屋さんに相談してみました。
答えは明快でした。
「漏電ブレーカーが落ちる場合は地絡している。」

配線同士のショートではなくて、コンベアフレームなどに
剥き出しになった配線が接触しているようです。
(そういえば習ったような気がします。)

探してみると、ありました!
マグネットスイッチを収納している鉄製ボックスの線材を通す穴に
配線保護ゴムが付いてなく鋭利な状態になっていたのです。

剥き出しになった箇所をビニルテープで保護し、
恐る恐るブレーカーを上げてみました。今度は大丈夫でした。

重たいタイヤを二階まで手であげるなんて考えただけで汗が吹き出します。
とりあえず、復旧出来てホッとした気持ちでした。
(一応電気工事士です。^^;)