製図

【 CAD練習用の本 】

フライスや旋盤を使って機械加工をしていたことがあります。
もちろんそれだけでなく、ボール盤・ベンダー・ブローチ盤・
キャプテンソー・コンターマシン・ガス溶接等いろいろな機械が
あったので図面を元に加工をおこないました。

加工は設計者の図面を元に行います。技術の世界はなんでも
そうかもしれませんが、加工の世界も奥が深くてきりがありません。
だから何でも出来るとか言う人がいると正直信用していなかったりします。(笑)

初めのうちは図面どおりに加工するので精一杯でした。
精度記号の意味を理解することや、マイクロメーターを使っての測定など
慣れないことをするのは、とても骨の折れるものでした。
しかしそういったものでも、しだいに慣れてきます。
慣れてくると人のさがとして、少し刺激を求めるようになります。

そんな状況で行ったのは図面のトレースでした。配られた加工図面を
製図の本を見て意味を確認しながら、手描きで日々なぞっていきました。
配られる図面を来る日も来る日も繰り返し練習しました。

仕事の方は、きちんとやっていると加工図面から進んで組立図を配られる
ようになってきます。加工された部品〜表面処理〜組み付け機器〜使用ボルト
からいろんな情報が書き込まれています。(情報を形にする所まで行います。)

そしてそれらもまた手書きでトレースしていきました。
JISで決められたルールに従って意味のある線を引いていくというのは
とても楽しい作業でした。